160722 #69苦言
『とりあえず無茶ぶり!』
黄色い救急車さまよりいただきました。
『10年さんこんばんは。
最近、ラジオやイベントで、声優さんを集めて、
とりあえず無茶振りさせる傾向が
増えているように感じます。
無茶振りを上手に対処して、面白く出来る方も
いらっしゃいますが、
ほとんどが上手く処理出来ずに、
グダグダになってしまいます。
めちゃくちゃになることで
面白くなることもありますが、
それはキチンとした枠組みをめちゃくちゃに
破壊するのが面白いのであって、
用意されたコーナーが最初からめちゃくちゃなのは、
ちょっと違うんじゃないかと思います。
10年さんはどう思われますか?』
とのこと
10年さんは、
最近の声優イベントの真を突いて来たなと感心してました。
声優のイベントに来る大体の人が、
お笑いのライブとか見たことがない
中学生とか高校生の女の子が声優ファンに多いんですね。
その子たちの考える面白いって、
黄色い救急車さんの考える面白いじゃないんですよ。
難しいところなんですよねぇ……。
イベントに来ていただいたからには笑わして帰したいんですよね。
普通にツッコミしただけで、
「何?乱暴!怖い大きい声出してっ!!!」
……と、大声を出しただけで怖いって言われるの。
その子たちが見たいのは、
男同士で仲良くしてるの見たいんだって。
アニメの中でいちゃついてるのだったとしたら、
現実でもそうであってほしいらしくて、
知ってる? お尻蹴っちゃ駄目なんだって。
大声出して突っ込んだらダメなんだって。
そんなんだから、
ぐだぐだが面白いって言われちゃうんだよね。
面白くなくても良いって言う。
声優さんたちも、
「なんで舞台に立ってまで格好悪いコトしなくちゃいけないんですか?」
「面白いこと言わなくちゃいけないんですか?」
「僕のキャラクタじゃないんですよ」って平気で言うんですよ。
面白くなかったら、笑わなければいいんです。
___
さて……、
笑いとして面白いかと言われたら、面白くないですよね。
お笑いライブは、最近はゆるさをお客様に笑っていただくという芸人さんもいますけれど、
本をきちんと書いてあるライブは演者と観客の戦いなんです。
張り詰めた緊張感で刺激を貰い、ゆるい空気に癒される。
その落差が激しいからこそ面白いんじゃないんでしょうかねぇ?
対して、
声優さんが参加されるイベントに出る女の子は、違います。
声優さんの向こうに、彼らが演じた大好きなキャラクタを思い浮かべてその場にいます。
お笑いライブを見に来てるわけじゃないんです。
ほんの些細な掛け合いや触れあいを観覧して幸せをもらいに行っているんです。
だから、お笑いとしては面白くなくても充分過ぎるほどに楽しい。
プロ意識の高い10年さんは楽しく、笑顔で笑わせて帰りたいと、
“面白い”を追及しようとしていますので、
女の子たちが求めるニーズには合わないのかもしれません。
ぜひ10年さんのライブを一度観覧していただいて、違いを報告していただきたいですね。
現実的に申しますと、面白くないものを無理して笑う必要はありませんし、
そういうイベントはそういうものだと割り切って頂いた方がいいと思います。
「お、ここで来るな?」
と、他のお客さんの反応も込みの、俯瞰でいるのも案外楽しいものですよ。
今回の苦汁は、あなべるガトーショコラさまから。
納豆巻きを食べた後にピルクルを全部飲みました。
「はぁ……マズイ……」と小さな吐息を零されていました。
苦いモノは難しいんですね……。
みなさまが出遭った苦い汁、募集しています。
メールアドレス 10nen@anitama.com
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